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材料ガイド

シリコーンゴムの選定:成形、コーティング、シール

射出成形 LSR、塗工品、粘着ゲル、フルオロシリコーンを工程と成品の評価基準から比較します。

シリコーンエラストマーは「ゴム」という名称だけでなく、成品と製造工程から選びます。閉じた金型の充填、布への塗膜定着、柔らかな粘着ゲルでは、流動、硬化、力学挙動が異なります。油に接するシールでは、実際の接触液中での性能維持も必要です。

VECNORA のゴム群には液状射出成形材、塗工用 LSR、粘着シリコーンゲル、四つのフルオロシリコーン配合ゴムの位置付けがあります。開発用材料であり、互換の完成品ではありません。形状、基材、設備、合否試験を定め、確認済みの成分組合せや配合ゴムを記録された硬化条件で比較します。

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選定時の確認事項

  • 射出成形では充填、ガス抜き、離型と実形状の力学特性を評価します。
  • 布コーティングではぬれ、塗布均一性、屈曲・調整後の定着性を重視します。
  • 粘着ゲルは針入度、剥離、残渣で評価し、ショア硬さだけを主指標にしません。
  • フルオロシリコーンシールは実油・実溶剤と必要な暴露条件で膨潤と物性保持を測定します。
  • 物性差を解釈する前に配合比、成分、試料作製、硬化阻害を管理します。

加工用途と試験片データを混同しない

VN-SI-1279 は液状射出成形向けです。力学試験片は厚さ 2 mm、105°C・15 分の硬化条件ですが、使用案内では 120~150°C を工程開発の範囲とし、時間を工程に合わせて調整します。両者は別の文脈であり、試験片作製条件をそのまま量産設定にしないでください。

VN-SI-1280 は布、ガラス繊維などの塗工向けで、A:B は 10:1 または 1:1 と記載され、供給組合せの確認が必要です。VN-SI-1281 も塗工用途で、流動性や速硬化という表現は定量的な速度優位を示しません。VN-SI-1278 は A:B=1:1 の粘着ゲルで針入度データを持ち、荷重を受ける成形ゴムとは選定経路が異なります。

引裂き、回復、耐液性を分けて評価

VN-SI-1139 は汎用フルオロシリコーン配合ゴムの参考品です。VN-SI-1140 は引裂強さ、VN-SI-1141 は低圧縮永久ひずみ、VN-SI-1142 は反発性を重視します。品質の順位ではなく目的の違いです。必要硬さと同じ加硫履歴で比べ、実シールの変形と液暴露を再現します。

硬化不足や接着ばらつきは、品種変更の前に計量精度、混合、基材清浄性、接触材料を調べます。付加硬化系では顔料、工具、基材による硬化阻害を確認します。膨潤や回復低下は未劣化の引張強さだけでなく実液暴露後の保持物性で評価します。用途の記載は食品接触、医療などの成品認証を意味しません。

公表されている製品情報の比較

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公表されている製品情報の比較
カタログ項目VN-SI-1279VN-SI-1280VN-SI-1278VN-SI-1139
化学名記載なし液状シリコーンゴム記載なしフルオロシリコーンコンパウンド
成分 A の粘度、mPa·s; Shore A オプション 30 / 45 / 55 / 60 / 65;温度は指定されていません60 × 10⁴ / 70 × 10⁴ / 70 × 10⁴ / 75 × 10⁴ / 60 × 10⁴記載なし記載なし記載なし
コンポーネント B の粘度、mPa·s; Shore A オプション 30 / 45 / 55 / 60 / 65;温度は指定されていません60 × 10⁴ / 70 × 10⁴ / 70 × 10⁴ / 75 × 10⁴ / 60 × 10⁴記載なし記載なし記載なし
A/B成分粘度、mPa·s記載なし4.5×10^4 / 4.0×10^4記載なし記載なし
A 成分の粘度オプション、mPa·s記載なし記載なし1150 / 2700 / 7500 / 11500 / 21000 / 39000記載なし
B 成分の粘度オプション、mPa·s;同じオプションの順序記載なし記載なし1000 / 2500 / 6500 / 10000 / 18000 / 34000記載なし

数値はカタログの単位と記載条件を保持しています。記載のない値は不明であり、ゼロではありません。項目が似ていても互換性は確認できません。各グレードの全表、最新のTDS、用途試験結果を確認してください。

代表製品と確認できる仕様

選択質問

塗工 LSR を成形硬さだけで選べますか。

いいえ。布へのぬれ、定着、塗布均一性が重要で、バルク試験片は実基材での評価を代替しません。

高引裂強さと低圧縮永久ひずみは同じですか。

異なります。引裂抵抗は亀裂進展、圧縮永久ひずみは圧縮後の永久変形です。部品に必要な特性を選び検証します。

ゴム材料の相談には何が必要ですか。

形状、工程、接触基材・液、目標硬さやゲル挙動、硬化設備、成品文書の要件をご用意ください。置換では現行の不具合も必要です。

このガイドで扱う製品

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